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同窓会

母が、同窓会へ行きました。
行くのをためらっていましたが、近くに住む人が誘ってくれて億劫な気持ちを消してくれたようです。

いつもは、楽しかった~と帰ってくるのですが、今日は、「疲れた、、、」と。
ガンのことをって話したら、一人の友人が、
「アメリカでは7%の人しか抗がん剤をやっていないんだ。そんなものより今は温熱療法をやるべきだ。もし、オレがガンになったら、絶対に治す自信がある!」
と熱弁をふるわれたそうです。

確かにアメリカでは抗がん剤をやる人は少ないです。
でも、その理由は医療費の問題が大きいと聞きました。日本のように標準治療を全ての人が受けられるような制度は整っていません。また、抗がん剤を受ける人が少ないために、一昔前の辛いだけの抗がん剤治療のイメージが強く、拒否する人が多いとも聞きました。

メラノーマを再発した彼は、手術後に抗がん剤治療をして予後良好ですが、治療にあたっては、なかなか大変でした。
行きたい時に行きたい病院に行けないし、医師は長いバケーションをとるし、で思うようにサクサクとは進みませんでした。

「みんな、無責任に言うんだよ。自分のことじゃないから。自分のことになったら、みんな、必死になるよ。ガンって一言で言ってもそれぞれ違うし、同じガンでも、人によって違うし。ババは今、自分の選んだ治療が順調に進んでいるんだから、気にしなくていいよ。」
「うん、、、なんか落ち込んじゃった。」
「分かるよ。」

ガンになって、死と向き合うだけでも大変なことなのに、色々なことを言う人がいて、心が乱されるのは辛いことです。

「帰りもね、一緒に帰った友達二人は、楽しそうでね、、、寂しかった。」
「そっか、、、辛かったね。」

幸せそうな人と比べてしまうのは止められるものではないです。
誰でも自分の立ち位置は、誰かとの比較でしか確認できません。

「私は、抗がん剤やってるババは偉いと思うよ!」
「うん、、、明日は血糖値高くなるかなぁ。パウンドケーキ食べちゃった。」
「少々高くても気にしない!抗がん剤やっても高くなるんだからさ。」

あまり楽しめなかったようで残念ですが、さよならが言えたから良かった、と言っていたので、良しとします。
お疲れ様。

おやすみなさい。

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