裏切りの影踏み29
- 2020/01/06
- 22:22
茶色く焼けてゆく写真の端を見つめながら、
「絶対に許さない。」
と思いました。
白い灰になった七郎のハガキ。
鹿子は、強く足で踏み潰しました。
朝日が鹿子を背中から照らしました。
鹿子の影に紛れる白い灰。
許さない。
絶対に許せない。
何度も踏み潰しました。
今もテレビで万引きのシーンが流れる度、鹿美に言われる言葉。
「絶対したらダメよ!」
「うん、分かってる。」
あいつらは、こんな辛い思いを少しでもしたのだろうか。
犠牲となり、這いつくばって金を返した私達のことを嘲笑っているのだろうか。
踏んでも消えない白い粉を、
鹿子はスコップで強くザクザクと押し潰しました。
立ち上がり、うなだれた鹿子は、もう一度自分の影を踏み潰しました。
続きはまた明日。
(*・ω・)b
まさこさん
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「絶対に許さない。」
と思いました。
白い灰になった七郎のハガキ。
鹿子は、強く足で踏み潰しました。
朝日が鹿子を背中から照らしました。
鹿子の影に紛れる白い灰。
許さない。
絶対に許せない。
何度も踏み潰しました。
今もテレビで万引きのシーンが流れる度、鹿美に言われる言葉。
「絶対したらダメよ!」
「うん、分かってる。」
あいつらは、こんな辛い思いを少しでもしたのだろうか。
犠牲となり、這いつくばって金を返した私達のことを嘲笑っているのだろうか。
踏んでも消えない白い粉を、
鹿子はスコップで強くザクザクと押し潰しました。
立ち上がり、うなだれた鹿子は、もう一度自分の影を踏み潰しました。
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