今日の峠
- 2018/12/17
- 22:22
仕事帰り。
病院のベッドに横たわり、私を見つめる母が脳裏に浮かびました。
何を思って私の顔をあんなに見つめていたのか。
今なら分かるような気がします。
「今日が最後になるかもしれないから、鹿子の顔、よく見ておこう。」
きっと、そう。
8月、花火を見上げながら母が呟いた言葉が重なります。
「今年が最後だろうから、よく見ておこう。」
だから、強く心に刻むために私を見つめていたのだと思います。
鎮静剤を入れた時の「ありがとう。」はきっと聞こえていたと思う。
息を引き取る瞬間、母の掌を握った私の手の感触も、きっと伝わったと思う。
何にもできなかった。
花嫁衣装も、孫も見せられなかった。
死ぬ間際まで心配をかけてしまった。
私の行く末を案じながら逝かせてしまった。
そんな私が出来た、ささやかな、本当に小さなことです。
後悔ばかりが募るけれど、側にいれたことだけを支えに自分を慰めています。
臨終に立ち会えなかった人は、
きっとそれまでにたくさんの喜びを与えているのです。
煩わせたくなくて、1人で逝くことを選んだのです。
私が立ち会えたのは、それしか出来ることがなかったから、
神様のお情けです。
そんなことを想いながら峠を越えました。
夕飯
セブンイレブンの鯖の塩焼き(もらいもの)
カボチャの煮物(ユミママより)
大根のスープ
(*・ω・)b
まさこさん
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何を思って私の顔をあんなに見つめていたのか。
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きっと、そう。
8月、花火を見上げながら母が呟いた言葉が重なります。
「今年が最後だろうから、よく見ておこう。」
だから、強く心に刻むために私を見つめていたのだと思います。
鎮静剤を入れた時の「ありがとう。」はきっと聞こえていたと思う。
息を引き取る瞬間、母の掌を握った私の手の感触も、きっと伝わったと思う。
何にもできなかった。
花嫁衣装も、孫も見せられなかった。
死ぬ間際まで心配をかけてしまった。
私の行く末を案じながら逝かせてしまった。
そんな私が出来た、ささやかな、本当に小さなことです。
後悔ばかりが募るけれど、側にいれたことだけを支えに自分を慰めています。
臨終に立ち会えなかった人は、
きっとそれまでにたくさんの喜びを与えているのです。
煩わせたくなくて、1人で逝くことを選んだのです。
私が立ち会えたのは、それしか出来ることがなかったから、
神様のお情けです。
そんなことを想いながら峠を越えました。
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