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懐かしい声

疲れました。
お金を得るって本当に大変です。

朝日が昇る前から家を出て、12時間拘束された後、
クタクタになって家に着いたらもう暗闇。
通勤時間が長いのは私の事情なので仕方ありませんが。

楽な仕事でもないし、かと言ってやりがいのある仕事でもなく、これが定年まで、、、(*_*)

でも、好きな仕事で稼いでいる人なんて少数派でしょうし、
健康、モモ、家、山、安心のためには働くしかありません。

私は見た目も性格も父に似ていますが、父は仕事が好きでした。
この点は父に似なくて残念です。

父はとても器用で、元々は左官でしたが、若いときに転職して造船の仕事をしていました。
大きな船を造ることに誇りを感じているのが伝わって、私もそんな父を誇らしく思いました。

しかし、父が50代の時、造船不況に襲われ会社が倒産。

父は荒れました。
私はまだ幼く、早く次の仕事を決めるように母は父をせっつきました。

仕事を奪われた喪失感、好きな仕事ができなくなった苦しみ、50代で新たな仕事を得なければならないしんどさ。
傷が癒えないうちにガミガミ言う嫁。
辛かったでしょうね。

もちろん、母の言い分も分かります。
お金が無ければ生きていけない、子供はどうする、家のローンはまだある、さっさと働いて。

この時、父と母に決定的な亀裂が入ったのだと思います。
ことある毎にもめるようになりました。
別れればいいのに、と何度も思ったものです。

家の中で続く怒鳴り合い、酒を浴びるように飲む父と泣き叫ぶ母、あの頃は辛い時代でした。

夫婦とはなんぞや?とよく思いました。
罵り合う男女が1つ屋根の下に暮らす恐怖と不思議。

私が若い頃、結婚に懐疑的だったのは、こういった経験のせいもあります。
両親の不仲は、私の一番多感な時期でした。

母に「離婚すれば?」と私はよく言いました。
「離婚したいけど、、、でもね、、、」
その先の不安、面倒くささ、明日からの生活。
色々なことを考えて踏み出せなかったようです。

占い的に言うと、結婚も運ですが離婚も運です。
離婚できる運がない人もいます。
運がないとどんなに頑張っても離婚できません。
結婚できないのも辛いですが、離婚できないのも相当辛い気がします、、、

モモは、イビキもかかずに布団の上で寝ています。
水槽のろ過機の音だけが響く、私には広すぎる家。
今日は車の音もほとんど聞こえません。

父と母の怒鳴り合う、あの声さえ恋しい静かな夜です。

おやすみなさい。

(*・ω・)b
まさこさん、H.Aさん

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