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ジェットコースター

私は、今日明日は休みです。

昼に母から電話。

「痛みは?」
「痛み止め飲んだらよく効いて、今は大丈夫。胃カメラは大変だった。でも、それより、筋肉痛がひどくて。手術中、変なとこに力が入ってたみたいで、腰が痛くて、痛くて。」
「麻酔、効かなかったらしいね。大変だったね。でも、今痛みがないなら良かった。今日は外泊できそう?」
「先生に言ってみたんだけど、いい返事じゃなかった。」
「そっか、じゃ、とりあえず、夕方行くよ。外泊できるなら、一緒に帰ればいいじゃん。」

18時にケーキ屋に寄って小さなケーキとドラ焼きを購入。
今日は母の誕生日なのです。
食べられるか分からないので、小さいサイズにしました。

18時半に病院着。

「帰れそう?」
「無理だって。明日は一日尿の数値測るから、朝一番の尿も必要だからって。」
「そう。じゃ、仕方ないね。」
「今、退院した後に、どのくらいのインシュリン打ったらいいか、数値決めるために色々測ってるらしい。」
「そうなんだ。じゃ、今は辛抱だね。帰るためなら頑張れるね。」
「胃カメラは、主治医の先生がやってくれたんだけど、いつもと違って本気で怖いくらいだった。やっぱりお医者さんなんだって思った。」
「へー。頼りないと思うくらいだったけど、それなら安心だね。」
「他の人はどこかから来たバイトの先生だったけど、私の時だけ主治医だった。」
「良かったね。安心するね。腰の痛みは?」
「今は全く痛くない。」
「体動かして筋肉がほぐれたのかもね。傷は?」
「動かしたら引っ張られるけど、痛くない。今は痛み止めも飲んでないし。」
「夜、痛かったら遠慮せずに痛み止めもらった方がいいよ。」

「なんかね、優しくされると勝手に涙が出てきてね、看護婦さんが大丈夫よって言ってくれるだけで泣けるのよ。そしたら、情緒不安定だから、心のケアのお医者さんに診てもらいましょうって言われた。」
「そう。いいじゃん。しっかり聞いてもらったらいいよ。誰かに聞いてもらったら楽になるよ。」
「希望しなくてもいいって言われたけど、お願いしますって言った。」
「その方がいいよ。」
「あと、今日は薬剤師さんが来てね、あなたには抗がん剤効くはずですよって言ってくれた。抗がん剤効いたら腫瘍が小さくなるんだって。」
「良かったねー!プロが言うんだから、きっと大丈夫だね。」
「うん。頑張る。」

その後、連絡事項を伝えて、誕生日プレゼントを渡しました。
ラシットのバッグにしました。

「これ、誕生日のプレゼント。」
「ありがとう。パジャマとか?」
「いや、病気が分かる前に買ってたから、バッグなんだよ。病気の役には立たないかもしれないけど。」

プレゼントを開けた途端に、母がバッグに顔を埋めて声を殺して泣き出してしまいました。
そんなに喜んでくれると思ってなかったので、私も泣いてしまいました。

「ありがとう。嬉しい。早く使いたい。使えるかな。」
肩にかけて泣きながら笑ってくれました。
「使えるよ。大丈夫。もう少し頑張ろう。」

傷の痛みがひいたようで良かったです。傷口はとてもキレイでした。
抗がん剤治療に前向きになってくれて、それがとても嬉しいです。
気持ちってとても大事だと思うので、、、薬剤師さんに感謝です。
昨日はどうなるかと心配しましたが、穏やかな表情を見て安心しました。

抗がん剤が効いてもいずれ耐性がついて、またガン細胞は増殖を始めるでしょう。
母も主治医から説明は受けています。
でも、やはり、小さな希望の光が今の母には必要なんだ、と思います。

また明日。おやすみなさい。

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