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あの日

午前中に歯科、血液内科を受診して午後から入院手続き。
日曜の夜に戻ればいいので今日は帰宅。
明日、芝居を見に行くのを楽しみにしていたので、「行ける!」と、喜んでいました。

昨日、従兄が遠いところから駆けつけてきてくれました。
私も姉も仕事があるので、病院の送り迎えなどをしてくれています。
抗がん剤の1クールが終わるまで滞在してくれる、とのこと。
本当にありがたいです。

従兄は、父の一番長兄の子供です。
父は兄弟が多いので、従兄弟はたくさんいるのですが、
なぜかこの年の離れた従兄とだけまるで兄弟のように親しいのです。

従兄の奥さんは、34歳で5歳と4歳の子供を残して亡くなりました。
白血病でした。
今も忘れられない場面があります。
火葬場でボタンを押す瞬間、どうしても押せなかった従兄。
指を何度もボタンにかけて、でも押せなくて、通夜でも葬式でも泣かなかった従兄の目から涙が落ちました。

小さな子供二人は少しだけ離れた場所で私と遊んでいました。
無邪気に、私の手を取って、オモチャで遊べとせがみます。
二人の向こうに肩を震わせる従兄がいました。
私は、なすすべもなく、ただただなんて辛い場面だろうと思いました。

なんとなく、押す瞬間を子供に見せたくない、と思った私は、二人を散歩に連れて行きました。
歩きながら「お母さん、いなくなっちゃったねぇ、、、分からないよね、、、、」
と呟きました。
すると、5歳の子が「分かるよ。」と答えたのです。
その顔は大人びていて、私は心臓を掴まれたようにハッとしました。
母親を失う寂しさを感じていないわけがありません。
ただ幼すぎて表現を知らないだけでした。

従兄は、その後、一人で子供たちを立派に育て上げました。
有給を使うことも多く、出世はできませんでしたが、子供は自分たちの希望する会社へ就職することができました。
あの5歳の子は、結婚し子どもを授かりました。

困った時にはいつも助けてくれる従兄。
本当にありがとう。

読んでいただいてありがとうございます。
おやすみなさい。


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