あの海へ

もう一度会いたい。
きっと大切な人を失った者は誰もが思うのでしょう。

会いたい、会いたい。
父が亡くなった後、何度も思いました。

もう１回でいいんだ。それが最後でいいから会いたい。
布団の中で、両の指を組んで信じてもいない神様にお願いしました。

でも、何度願っても、どんなに強く願っても、会うことはできませんでした。
だから、もう母に会うことはできないことを私は知っています。

それでも会いたいって、どうしようもない気持ちが湧いては消え、湧いては溢れ。
「会いたいな、、、会えないんだよな。」

もしも会えたら、一時間だけ神様が時間をくれたら。

母を助手席に乗せて、海岸線を走るんだ。
海面がキラキラ光る。
母の大好きなあの店まで、小田さんの曲を聴きながら。
店に着いたら、海を走る船を窓から眺めるんだ、二人で。
大きな海老フライが２尾。
母はその１つを私にくれる。
いつもそうしたように。
「美味しいね。」「美味しいね。」

もう会えないから。
夢でも会えないから、想像だけ。

おやすみなさい

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(^o^)v
川西姫さん　実は、、、の後に続くのが良い話で安心しました。ここに来てくれてありがとう、です。頑張りましょうね。
まさこさん　親近感わきます。そうですね、体も心も三寒四温。少しずつでも前に進んでいると信じます。
H.Aさん　今日はたくさん食べました。明日も食べますよ、書きますよ！