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想像からの決意

母は生に執着しませんでした。

悲しみや葛藤、やりきれない思いは普通に抱えていましたが、執着とは程遠いものでした。

セカンドオピニオンは、行きたくないと言いました。
大きい評判のいい病院への転院も、距離が嫌だと受け入れませんでした。
水やサプリメントのようなものも、固く断られました。

もちろん、この病気が希望のあるものだったら違ったと思いますが、すい臓がんステージ4b、母は自分らしく生きることを望みました。

「もう、いいのよ。」

苦しまなければそれでいい。
だから、最後の緩和病棟へ入ることだけ、同意していました。
結局は、叶わなかったのですが、、、

そんな母の心残りは、唯一私のことでした。
「死ぬのはいいの。いつかは死ぬんだから。でも、鹿子のことだけが心配なの。」

会う人全てに「娘が心配だ。何かあったら助けてやってほしい。」と頼んでいました。

私にはこの母の気持ちが分かりません。
こればかりはどうしようもありません。
子供がいないのですから。

それでも、母の気持ちを少しでも分かりたくて、一生懸命想像してみました。

今、私が一番大切なものは、桃。
子供とは比較にならないのだろうけど、桃で想像するしかない。
私が今、すい臓がんになったら、どうだろう。
私が死んだ後を想像する。
姉が引き取ってくれるのは確実。
だから、引っ越す。
一番下の子供が追いかけ回して桃はストレスだろう。
ご飯食べないだろうな。
体調が悪い時にやる、血便がでる。
知らない病院に連れて行かれて辛いだろう。
鹿子、鹿子、と思い続けるだろう。
7人いた家族が、今は私1人。
最後の1人までいなくなったら、桃は無理だろう。
どんなに姉が愛情を注いでも私を探し求めるだろう。

そうだね。
心配で心配で仕方ないね。
生きたいけど、足の早いすい臓がん。ステージ4b。
周りにお願いね、と言うしかないよね。

姉にはもちろん、孫にも全員「鹿子のこと、絶対に頼むね。ババの最後のお願いよ。」
会う度に何度も言っていた、と。

だから、心配無用、取り越し苦労だったと、母が思うような人生を私は送らなければいけないのです。
今は苦しいけれど、必ずそうなるんだ、と。

心が折れた時は、こんな風には思えないので、忘れないように記しました。

おやすみなさい

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(^o^)v
気を付けます。もっともっと気を付けますね。
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