伝染するテンション
- 2017/12/26
- 23:59
仕事から帰って散歩をしていたら、事故処理車。
年末は事故が増えます。気を付けないと。
でも、トラックが突っ込んできたら、どうしようもないよな、、、といつも考えます。
国道をふくめて長い時間走るので、いつ事故に遭ってもおかしくありません。
約一年前、仕事から帰ってお風呂に入って、パジャマを着たタイミングで、外でドーンと大きな音がしました。
「事故だ!」と思ったので、とりあえず急いで外に出ました。
「ババ、事故よ!」と叫びながら。
様子を伺うだけのつもりでした。
でも、かなり大きな事故のようで交差点で車は完全に横転。
しばらく待っても、運転手が出てきません。
やばいかも、と思っていると歩行者が来たので、「携帯貸して下さい!」と言ったら、「僕、この事故の被害者なんです。」と。
「そうなんですか!あ、母が来ました。母さん、この事故の被害者さんなんだって。ちょっと話聞いてあげて。私は警察に電話するから!」
携帯を借りて警察に電話。
「事故です。横転して運転手さん、出てきません。」
「住所を教えて下さい。」
「◯◯の近くの交差点です。」
「正式な番地を言って下さい。」
「え?そんなの分かりません。」
「自動販売機に書いてありますから、見つけて下さい。」
「え、ないですよ。じゃ、私の住所言います。◯◯の◯◯です。」
「△△さんですね。救急車今、出ましたから安心して下さい。」
「良かったです。では、、、」
「いや、電話切らないで!横転した車のところまで行って下さい!」
「え?なんで、、、」
「ドアが開くか試して下さい。」
「はい、分かりました!」
使命感に燃えて家の坂から駆け出しました。ものすごい格好で。
ヒョウ柄のパジャマ(セールで安かったのです)、びちゃびちゃの髪(背中までのロングヘア)、素足にサンダル(風呂あがりですから)
交差点です。横転した車のせいで四方の車が全て止まっています。
その中央に躍り出ました。ヘッドライトが私を照らしまくります。
「はい、車に着きました。ドア開きません!」
「運転手さん一人?」
「一人です。」
「男性?女性?何歳くらい?」
「男性です!歳は50代くらいです。」
「意識はある?」
「暗くて分かりません!」
「だめ!何度も声掛けて確認して。」
「母さん!意識あるかって。私から見えないから、ちょっと来て!」
「ガソリンが引火するかも知れないから気を付けて!」
「え!?マジですか。」
「救急車着くまで電話切らないで!そこから動かないで。」
「マジですか、、、分かりました。」
「運転手さんに声を掛け続けて!」
「、、、あ、救急車来ました。では、、、」
「待って!切らないで!救急車の人があなたの所へ行くまで誘導して!」
「はい!」
この時はテンション上がりまくっています。
救急隊員を誘導して、運転手さんの無事が確認できて、あとはレスキューにお任せ、と思ったら、
「ダメ!まだ切らないで!パトカーそこから見える?パトカーの人と話して!」
「あ、来ました。今、目の前にいます。」
「はい、これで全ての連携取れました。ご苦労様でした。」
解放されて、交差点から抜けでようと振り返ったら、ものすごい人だかり、、、
恥ずかしい、、、この格好どうするよ、、、
恥ずかしさをごまかすために、
「ババー!さっきの人大丈夫だった?」と声を掛けました。
「大丈夫よ。鹿子が電話使ってるから、家の電話貸してあげた。」
「だって警察の人、切っちゃダメって言うんだもん。この格好、ヤバいよ。」
「本当にひどいよ。笑っちゃいけないけど、笑えるわ。」
「恥より人命救助とはいえ、、、ねぇ、、、」
「早く家に入りなさい。風邪ひくから。」
近所の人に「いやいや、風呂あがりだったもので、エヘヘ。」とか言いながら立ち去りました。
母は巻き添えになった数台の車のことを警察に説明したりして、しばらく帰って来ませんでした。
家の中から「ババもよーやるわ!テンション上がってるね。」とか思いながら髪を拭きました。
夕飯食べながら、二人でしゃべりまくりましたが、最後は、
「大きいケガなくて良かったね。鹿子がだいぶ恥かいたけど。」と笑いました。
散歩の間、ずっとこの時のことを思い返しながら歩きました。
懐かしい。
母さん、私たち、テンション上がるとこ、頼まれると無理するとこ、似てるね。
父さんもだね。
川向かいで火事があった時、父さん、川に飛び込んだよね。火に入るために。
犬が残ってるって聞いてね。
でも、助けられなかったんだよね。
思い出はキリがありません。
今日も頑張りました。
また明日。
おやすみなさい
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年末は事故が増えます。気を付けないと。
でも、トラックが突っ込んできたら、どうしようもないよな、、、といつも考えます。
国道をふくめて長い時間走るので、いつ事故に遭ってもおかしくありません。
約一年前、仕事から帰ってお風呂に入って、パジャマを着たタイミングで、外でドーンと大きな音がしました。
「事故だ!」と思ったので、とりあえず急いで外に出ました。
「ババ、事故よ!」と叫びながら。
様子を伺うだけのつもりでした。
でも、かなり大きな事故のようで交差点で車は完全に横転。
しばらく待っても、運転手が出てきません。
やばいかも、と思っていると歩行者が来たので、「携帯貸して下さい!」と言ったら、「僕、この事故の被害者なんです。」と。
「そうなんですか!あ、母が来ました。母さん、この事故の被害者さんなんだって。ちょっと話聞いてあげて。私は警察に電話するから!」
携帯を借りて警察に電話。
「事故です。横転して運転手さん、出てきません。」
「住所を教えて下さい。」
「◯◯の近くの交差点です。」
「正式な番地を言って下さい。」
「え?そんなの分かりません。」
「自動販売機に書いてありますから、見つけて下さい。」
「え、ないですよ。じゃ、私の住所言います。◯◯の◯◯です。」
「△△さんですね。救急車今、出ましたから安心して下さい。」
「良かったです。では、、、」
「いや、電話切らないで!横転した車のところまで行って下さい!」
「え?なんで、、、」
「ドアが開くか試して下さい。」
「はい、分かりました!」
使命感に燃えて家の坂から駆け出しました。ものすごい格好で。
ヒョウ柄のパジャマ(セールで安かったのです)、びちゃびちゃの髪(背中までのロングヘア)、素足にサンダル(風呂あがりですから)
交差点です。横転した車のせいで四方の車が全て止まっています。
その中央に躍り出ました。ヘッドライトが私を照らしまくります。
「はい、車に着きました。ドア開きません!」
「運転手さん一人?」
「一人です。」
「男性?女性?何歳くらい?」
「男性です!歳は50代くらいです。」
「意識はある?」
「暗くて分かりません!」
「だめ!何度も声掛けて確認して。」
「母さん!意識あるかって。私から見えないから、ちょっと来て!」
「ガソリンが引火するかも知れないから気を付けて!」
「え!?マジですか。」
「救急車着くまで電話切らないで!そこから動かないで。」
「マジですか、、、分かりました。」
「運転手さんに声を掛け続けて!」
「、、、あ、救急車来ました。では、、、」
「待って!切らないで!救急車の人があなたの所へ行くまで誘導して!」
「はい!」
この時はテンション上がりまくっています。
救急隊員を誘導して、運転手さんの無事が確認できて、あとはレスキューにお任せ、と思ったら、
「ダメ!まだ切らないで!パトカーそこから見える?パトカーの人と話して!」
「あ、来ました。今、目の前にいます。」
「はい、これで全ての連携取れました。ご苦労様でした。」
解放されて、交差点から抜けでようと振り返ったら、ものすごい人だかり、、、
恥ずかしい、、、この格好どうするよ、、、
恥ずかしさをごまかすために、
「ババー!さっきの人大丈夫だった?」と声を掛けました。
「大丈夫よ。鹿子が電話使ってるから、家の電話貸してあげた。」
「だって警察の人、切っちゃダメって言うんだもん。この格好、ヤバいよ。」
「本当にひどいよ。笑っちゃいけないけど、笑えるわ。」
「恥より人命救助とはいえ、、、ねぇ、、、」
「早く家に入りなさい。風邪ひくから。」
近所の人に「いやいや、風呂あがりだったもので、エヘヘ。」とか言いながら立ち去りました。
母は巻き添えになった数台の車のことを警察に説明したりして、しばらく帰って来ませんでした。
家の中から「ババもよーやるわ!テンション上がってるね。」とか思いながら髪を拭きました。
夕飯食べながら、二人でしゃべりまくりましたが、最後は、
「大きいケガなくて良かったね。鹿子がだいぶ恥かいたけど。」と笑いました。
散歩の間、ずっとこの時のことを思い返しながら歩きました。
懐かしい。
母さん、私たち、テンション上がるとこ、頼まれると無理するとこ、似てるね。
父さんもだね。
川向かいで火事があった時、父さん、川に飛び込んだよね。火に入るために。
犬が残ってるって聞いてね。
でも、助けられなかったんだよね。
思い出はキリがありません。
今日も頑張りました。
また明日。
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