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母の文字と味

休みでした。
千代の骨壺は、千代がいつもいたお気に入りの小さな座椅子の上に置いています。
「千代ちゃん、ババのとこがいい?」
小さく振ったらカサカサと乾いた音がしました。
母の骨壺の横に千代を置きました。

人間と動物の骨を並べるなんてとんでもないことなのかもしれないけれど、、、
動物の骨は家の中に置かない方がいい、とも聞いたことがあります。
でも、母も千代も寂しそうだから、少しの間、一緒に。

神棚には母の残した10年分の日記が置いてあります。
適当に手に取った日記帳を開きました。
「今日は鹿子とお出かけしました。やっぱり二人で出掛けると楽しいな。」
「鹿子がインフルエンザにかかりました。私がかかればいいのに。」

苦しくなるから読まないようにしていたのに。
母さん、会いたいね。
日記を遺してくれてありがとう。母さんの体温を感じられるよ。

蘭の鉢を玄関に入れました。
家を片付けたかったのですが、風邪がまだ治らないので体を休めることにしました。
部屋が散らかっていると落ち着かないのですが我慢です。

昼は、カニかまと卵を炒めたもの。
夕飯は、うどん。

この前、姉が来た時に私が玉子焼きを作ったら「ババの味にそっくり!」と甥たちが喜んでくれました。
確かに、今日作ったものも母の味によく似ていました。

母のタンスから私があげた裏地あったかパンツを出しました。
2本。
1本あげたら気に入って、とても喜んだので去年もう1本プレゼントしました。
明日は寒くなるって予報だから、これをはいてゆくよ。
1本は姪にあげようかな。
もう一度、これを着て一緒にお出かけしたかったね。

家にいると、何もかもが母の不在を私に突き付けます。
生まれてから私の全てのことに母が生きています。
早く、涙ではなく笑顔で母との記憶を思い出せる日が来ますように。

おやすみなさい

(^o^)v

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