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桃の側で

仕事から帰って桃の散歩。
東の空に月。

父と母が建てた家。
古くて寒くて、、、1人ではあまりに広くて持て余しています。
いつか潰さなくてはいけません。
その前に物を捨てて、整理しなければ。
訳の分からないたくさんの荷物、片付けるの、何年かかるだろう。

母が亡くなって一月。
やっと母の服を半分処分しただけです。
私の人生ってなんなんだろう。

前から車が来て、桃は、足を止めました。
ヘッドライトが瞳に入ると見えなくなって怖いようです。

桃は母の犬。
ペットショップで病気にかかった桃を、店が動物病院に殺処分を依頼して、助けた先生が母に引き取ってくれるように頼みました。
黒のトイプードルです。
人気の犬種だから無理に繁殖させられたようです。
「どうする?」と私に聞いてきた母。
「うーん、、、もう、キリがないから。」既に1匹を引き取り、その前の拾った犬もいます。
「でも、トイプードルだよ。かわいいよ?」
「4匹になるよ。大変だから。」
「じゃ、見るだけ。とりあえず見るだけ見に行こう。」
「分かった。じゃ、見るだけね。どんなにかわいくてもすぐに返事しちゃダメよ!よく考えないと。」

二人で病院に行きました。
桃は生後半年を過ぎていて、ほぼ成犬の大きさ。病み上がりで毛は伸び放題。
ぶっちゃけ可愛くはなかったので、私は「断ろう。」と心の中で思いました。
ただ、、、
病院のスタッフが一列に並んで私達を笑顔で出迎え、「新しい飼い主さんだよー。良かったねー。」などと言いながら私に桃を抱かせてきたのです。
「いや、あの、今日は見るだけ、、、」と言う私の声はかき消され、服やおもちゃの入った紙袋を母に手渡しました。
母はそれに便乗して「お家に行こうねー。他の犬と仲良くしようねー。」などと話しかけています。
、、、諦めました。

帰りの車の中で、「あれは確信犯だわ。断る隙なし!ババも言わないしさー。もう、絶対これが最後だからね。あと、この犬はババの犬だから責任はババよ。助けるけど、私にはリョウと千代がいるからね。」
「分かってるわよ。嬉しいわぁ。楽しみ!」

あれから14年。
突然死の可能性があると言われながらも、桃は大きな病気をすることなく、元気に走り回っています。
責任者はいなくなってしまったけれど。

仕事と留守番という言葉は分かるので、毎朝抱っこしながら言い聞かせます。
「お仕事よ。お留守番。寒いけど、いい子にしててね。夕方まで我慢。桃はいい子だからね。ババも千代もいなくても留守番できるよね。お仕事ね。」
追いかけては来ません。ちゃんと理解しています。

今の私の人生の意味は、桃の面倒を見ること、家の処分をすること。
それだけかな。
来年は、もう少しだけいい年にしよう。せめて希望だけでも抱けるようになれれば。

庭に着いたら桃は歩きません。
暗がりを怖がるので玄関までは抱っこします。
こんなに遅い時間に散歩している犬はいません。誰にも出会いません。
ゴメンね。
春が来たら、明るいうちに散歩に行こう。
それまで二人で頑張ろう。

おやすみなさい

(^o^)v←コメントありがとうのマーク

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