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生きてゆく

仕事でした。

中途覚醒4回。

冷たい朝。

まだ暗い外を台所の窓から見つめました。

「5年前もこんな朝だったな。」

夜明け前の冷え込んだ朝、
看護士さんにゆり起こされて、
『心拍が下がっています。』

母さんの手を握り、
ありがとう、ありがとう。

現れた主治医に臨終を告げられ、
あぁ、とうとう心臓が止まってしまったんだ、と。

泣きながら、礼を返し、
死んでしまった、さよならなんだ。

途方に暮れた、6時前。

バタバタと葬式へと走り出し、
一人の翌朝、
あぁ、母さんが死んで1日が経ったんだ。

その翌日、
一昨日は、まだ生きていたのに。

死んで5日目だ。

やっと1週間。

ふわふわと足が地に付いていない感覚のまま、
日常生活に戻り、
1日1日を長く長く感じながら時間を重ね、
1ヶ月が過ぎた時には、
こんな風に人生を生きてゆかねばならないのか、と絶望しました。

2ヶ月、3ヶ月。

月命日を迎える度に、
移ろう季節の無情に涙がこぼれました。

消えぬ悲しみを心いっぱいに抱えたまま、
それでも、待ってはくれぬ日常に追い立てられ、
ちぐはぐな精神と体のバランスに、足も手も震え、
生きるのが辛い、と何度も思いました。

1年。

2年。

重い足を引きずりながら、暗く長いトンネル。

まだ明かりは見えないのか。

3年。

4年。

毎日泣くことはなくなり、
母の誕生日を忘れるほどに。

そして5年。

母を想わなかった日は、
1日たりともありませんが、
心臓を掴まれるような、
ヒリヒリとした痛みを伴うことは減ってゆきました。

1時間
1日
1週間
1ヶ月
1年

心の区切りの単位が変わる毎に、
諦めの思いが強くなり、
後悔を握りしめるよりも、
母が望んだ私自身の幸せを考えなければ、と思うように。

生活の維持、
モモの世話で日々が過ぎて行く現実ですが。

門を入り、職場と少し離れた所に車を停め、
買ったばかりの新しい時計を腕に着けました。

10-30

刻まれた文字に、
「5年か。頑張った。もう1年頑張ろう。それしかない。」
自分に言い聞かせて、職場のビルへと再び車を走らせました。

仕事はスロー。

普通に無事に10月30日を終えることができました。

朝、眠っていたモモは、
鶏肉、マカロニサラダ、カスタードクリームを食べていました。

夕飯は、ホイップクリーム。

では。

(・ω・)
まさこさん

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プロフィール

鹿子

Author:鹿子
母の闘病を綴ります。すい臓がんステージ4b。糖尿病併発。ジェムザール単剤での治療選択。

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