また、お別れ

朝起きたら、千代が冷たくなっていました。

苦しかったね。よく頑張ったね。

動物病院に電話。
「亡くなってしまいました。お知らせだけと思って、、、」
「そう、、、夕べ、どんな様子だったの？」
「元気はないけど、膝の上にいて、落ち着いていたんですが、、、」
「そんなに悪そうではなかったから、持病の方で亡くなったんだと思う。お母さん亡くなって環境も変わったからね。」
「今までありがとうございました。」

母の前に座り込んで泣きました。
「母さん、千代死んじゃったよ。寂しいよ。連れて行ったの？ダメだよ。辛いよ。」
千代の毛を切って神棚に置きました。

火葬するため、ペット葬儀社へ。
合同火葬にするか、骨を持って帰るか悩んでいたら、前の犬の時に骨を持って帰っていることが分かって、同じようにすることにしました。

前の犬、リョウの時も二人でここに来てお別れをしました。
リョウの骨は母が柿の木の下に埋めています。
しばらくしたら、千代もそうしてやります。
千代はリョウが大好きだったから。

夕方、千代を引き取りに行きました。
片手で骨壺を投げるように渡されて悲しくなりました。
そう、ここしかないからリョウの時ここで火葬したけど、扱いがひどいから、こんなとこには置いて置けないって二人で相談して柿の木の下に埋めることにしたんだった。

小さくなった千代を抱きしめました。ありがとう。ババに抱っこしてもらうんだよ。

桃の散歩をしながら、生きていたくない、と思いました。
辛さに耐えるだけの人生なら、もういらない。
でも桃が元気よく尻尾をふるから、その思いはすぐに消えました。
桃のために頑張らないと。

星のない空を見上げました。
父さん、母さん、リョウちゃん、千代ちゃん。
そこから私が見える？
会いたいな。
神様は私から奪ってばかりだね。
頑張るよ。桃がそっちに行くまで頑張る。だから、私を見ててね。

おやすみなさい


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