雨だから

家を出る時、ワンコが寂しそうに私を見ます。
ゴメンね。

ワンコと母が３人で楽しそうに朝ごはんを食べていた姿や、母を真ん中にしてワンコ２匹がスフィンクスみたいに両隣に寝ていたこと、色々思い出して職場までの道のり、泣いてしまいます。
帰り道は、今年のお正月は一緒に初詣に行けないんだな、雑煮も食べられないんだ、とかそんなことばかり考えてやっぱり泣くのです。
寂しいです。
誰にも聞いてもらえないので、ここで。
会いたいです。もう一度。

職場では、必要がない限り母の話はしません。
泣きたくないし、話しても相手も困ることでしょう。
同僚全員、母親を亡くした人はいませんから分かってもらおうとは思いません。
それでも、みんな気を使ってくれているのは分かるのでそれで充分です。

兄には家庭が、姉にも家庭があって、きっと忙しくしていることでしょう。
寂しい、と、そんなことだけでは電話はできません。
家庭がないのは私の選んだ道だし、寂しさは、誰にもどうしようもないのです。

分かっていても、それでも、母に会いたいと思うのです。

母のベッドの側で、どうしても我慢できずに涙が出た時はいつも、
「泣かないの！」と叱られました。

母さん、泣くよ、当たり前だよ。
母さんだって私が死んだら泣くでしょう？同じだよ。

人に言われて傷ついた言葉。
寿命だから仕方ない。
どうしてもっと早く気付かなかったんだ。
もっと不幸な人はたくさんいる。
親が先に死ぬのは当たり前。

そんなこと言う人の親はどちらとも健在なんですよね。
そしてきっと長生きするんですよ。
人生に平等なんてありません。

今日もダメな日。
みんなが幸せそうに見えて仕方ありません。
ごめんなさい。

おやすみなさい

(^o^)v←コメントありがとうのマーク


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