キラキラ
- 2017/10/29
- 23:59
夕べは、姉が夜ついていてくれたので、23時に病院へ。
熱があったので二人で冷やしました。
その後は落ち着いていたので、1時くらいには私も眠ったような気がします。
たまに、呼吸の音が大きくなるので目が覚めます。
布団の中に手を入れて熱がないか確認して、を何度か繰り返しました。
6時に姉が来て交代。帰宅して散歩、支度。
朝マック買って姉と交代。
足のマッサージをして、食事。
「また朝マック買えた。ババが生きてる間は毎日食べられるから、嬉しいよ。」
家とは逆方向にあって、普段は買うことがないので。
熱が出てきたのでアイスノンを出そうと袋の中を見たら、指輪が。
神様ありがとう!
病室に射し込む朝日にダイヤモンドをかざしました。
「母さん、あったよー。ほら、キラキラ!これは、母さんの大事なものだからね。大切にするからね。」
贅沢をしない母にとっては、高い買い物でした。
それまでしていた指輪は酷使されて変形して、とうとう割れてしまいました。
「割れちゃった。新しいの買いたい。指輪してないと落ち着かないから。」
母の希望を聞いて私がネットで探しました。
写真を見せたら気に入ってくれたけど、高いからって母は一度諦めました。
母の希望と予算が合うものを他に探しましたが、なかなかなくて、困ったなーって思っていた時に、その諦めた指輪が値下がりしました。
覚えています。親戚の結婚式に出るために大阪へ行く新幹線の中で、二人で話しました。
「昨日、値下がりしたの!買おうよ。他に探したけど、やっぱりこれがいいよ。」
「素敵だけど、でも高いよ。こんな汚い手にはもったいない。」
「汚いからこそするんだよ。このダイヤに目がいくから、いいんだよ。」
「うーん、、、」
「一点物だから、売れたらもう買えないよ。少し出してあげるから、買いなって!」
「じゃ、買う。」
少しなんてケチなこと言わずに全部出してあげれば良かったんですけどね。
届いた指輪は、母の指によく似合いました。
厚みのあるゴールドの指輪に、スクエアのダイヤモンドが埋め込まれたデザインです。
「みんながね、それいいね、とか、本物?とか聞くの。」と嬉しそうに話していました。
「ねー買って良かったでしょ。」
個室に移動した頃、細くなった指と指輪を触っていたら「サイズ直しなさいよ。」と言われました。
何か言うと声が震えそうだったので何も言えませんでした。
見つかって本当に良かった。
10時頃、姉の旦那が見舞いに。
「意識ないんだね。」と言われて、
「意識ありますよ。寝ているだけです。鎮静剤止めれば目覚めますから。」とむきになってしまいました。
心に余裕がなく、いっぱいいっぱいなのが自分でも分かります。
昼に姉がハヤシライスを差し入れしてくれたのでデイルームで食べました。
美味しかったです。
姉のハヤシライスは豚肉でした。母のは牛肉だったな、とか思いながら食べました。
16時に姉と交代。
シャワー、支度、食事、休憩をして20時に病院へ。
時間外出入口の守衛さんが、私の顔を見ると「あ、またアナタ」って顔をします。
1日に何度も、出入りしますからね。
向こうは、こういう人間をたくさん見ているはずで、全て分かっていることでしょう。
病室に入ると息が早く、苦しそうでした。体を触ると熱い。
アイスノンで冷やし、うちわで風を送り、必死で体温を下げました。
お腹も腹水でパンパン、アイスノンがみるみる温かくなります。
もうダメなのかな、と何度も思いながら母に話しかけました。
「ごめんね。もっと早く来れば良かったね。しんどかったね。」
途中で姉が来てくれました。
一時間後、体温が下がり、息の荒さも落ち着きました。
私が握っていたアイスノンには、なぜか魚の絵が書いてありました。
私がそれを母のおでこにのせて、「鰹とまぐろとフグと飛び魚。笑える。写真撮りたいけど、撮ったら怒るかな(笑)」
姉が「怒るよー。私で遊ぶなって。」
「だよねー。残念だけど、やめておこう。」
母は今、1日に何度も体温が上がりますが、全て私が対応しています。
看護士さんに言っても、アイスノンを頭に敷いてくれるくらいで、あとは様子を見て下さい、と言われるのみです。
38度程度の熱が末期患者に出ても、たいしたことはない、ということだと思います。
緩和の病棟ではないので、これ以上は望めません。
犬がいなければ緩和に入れてあげたかった、と強く思いますが、私が決めたことなので、少しでも快適になるように努力して、カバーしたいと思っています。
犬は母の支えだったので、犬をちゃんと世話することも私達にとっては大事なことです。
また明日も二人で朝日を見られますように。
おやすみなさい
(^o^)v
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熱があったので二人で冷やしました。
その後は落ち着いていたので、1時くらいには私も眠ったような気がします。
たまに、呼吸の音が大きくなるので目が覚めます。
布団の中に手を入れて熱がないか確認して、を何度か繰り返しました。
6時に姉が来て交代。帰宅して散歩、支度。
朝マック買って姉と交代。
足のマッサージをして、食事。
「また朝マック買えた。ババが生きてる間は毎日食べられるから、嬉しいよ。」
家とは逆方向にあって、普段は買うことがないので。
熱が出てきたのでアイスノンを出そうと袋の中を見たら、指輪が。
神様ありがとう!
病室に射し込む朝日にダイヤモンドをかざしました。
「母さん、あったよー。ほら、キラキラ!これは、母さんの大事なものだからね。大切にするからね。」
贅沢をしない母にとっては、高い買い物でした。
それまでしていた指輪は酷使されて変形して、とうとう割れてしまいました。
「割れちゃった。新しいの買いたい。指輪してないと落ち着かないから。」
母の希望を聞いて私がネットで探しました。
写真を見せたら気に入ってくれたけど、高いからって母は一度諦めました。
母の希望と予算が合うものを他に探しましたが、なかなかなくて、困ったなーって思っていた時に、その諦めた指輪が値下がりしました。
覚えています。親戚の結婚式に出るために大阪へ行く新幹線の中で、二人で話しました。
「昨日、値下がりしたの!買おうよ。他に探したけど、やっぱりこれがいいよ。」
「素敵だけど、でも高いよ。こんな汚い手にはもったいない。」
「汚いからこそするんだよ。このダイヤに目がいくから、いいんだよ。」
「うーん、、、」
「一点物だから、売れたらもう買えないよ。少し出してあげるから、買いなって!」
「じゃ、買う。」
少しなんてケチなこと言わずに全部出してあげれば良かったんですけどね。
届いた指輪は、母の指によく似合いました。
厚みのあるゴールドの指輪に、スクエアのダイヤモンドが埋め込まれたデザインです。
「みんながね、それいいね、とか、本物?とか聞くの。」と嬉しそうに話していました。
「ねー買って良かったでしょ。」
個室に移動した頃、細くなった指と指輪を触っていたら「サイズ直しなさいよ。」と言われました。
何か言うと声が震えそうだったので何も言えませんでした。
見つかって本当に良かった。
10時頃、姉の旦那が見舞いに。
「意識ないんだね。」と言われて、
「意識ありますよ。寝ているだけです。鎮静剤止めれば目覚めますから。」とむきになってしまいました。
心に余裕がなく、いっぱいいっぱいなのが自分でも分かります。
昼に姉がハヤシライスを差し入れしてくれたのでデイルームで食べました。
美味しかったです。
姉のハヤシライスは豚肉でした。母のは牛肉だったな、とか思いながら食べました。
16時に姉と交代。
シャワー、支度、食事、休憩をして20時に病院へ。
時間外出入口の守衛さんが、私の顔を見ると「あ、またアナタ」って顔をします。
1日に何度も、出入りしますからね。
向こうは、こういう人間をたくさん見ているはずで、全て分かっていることでしょう。
病室に入ると息が早く、苦しそうでした。体を触ると熱い。
アイスノンで冷やし、うちわで風を送り、必死で体温を下げました。
お腹も腹水でパンパン、アイスノンがみるみる温かくなります。
もうダメなのかな、と何度も思いながら母に話しかけました。
「ごめんね。もっと早く来れば良かったね。しんどかったね。」
途中で姉が来てくれました。
一時間後、体温が下がり、息の荒さも落ち着きました。
私が握っていたアイスノンには、なぜか魚の絵が書いてありました。
私がそれを母のおでこにのせて、「鰹とまぐろとフグと飛び魚。笑える。写真撮りたいけど、撮ったら怒るかな(笑)」
姉が「怒るよー。私で遊ぶなって。」
「だよねー。残念だけど、やめておこう。」
母は今、1日に何度も体温が上がりますが、全て私が対応しています。
看護士さんに言っても、アイスノンを頭に敷いてくれるくらいで、あとは様子を見て下さい、と言われるのみです。
38度程度の熱が末期患者に出ても、たいしたことはない、ということだと思います。
緩和の病棟ではないので、これ以上は望めません。
犬がいなければ緩和に入れてあげたかった、と強く思いますが、私が決めたことなので、少しでも快適になるように努力して、カバーしたいと思っています。
犬は母の支えだったので、犬をちゃんと世話することも私達にとっては大事なことです。
また明日も二人で朝日を見られますように。
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