R.I.P.
- 2021/07/14
- 22:22
仕事でした。
中途覚醒、4回。
昨夜遅くに下痢。
朝ごはんは、茶碗蒸し少し、モンブランのクリーム部分を少し。
晴天の峠越え。
朝のミーティング。
ゲルちゃん。
「ディレクターが死んだ。」
全員、
「ウソ!信じられない!冗談でしょ!なんで!」
「昨夜、友達と一緒に居る時に、心臓発作で死んだ。」
ディレクター、日本で言えば部長という感じの立場です。
毎日、会っていた上司。
昨日、火災報知器の訓練があって、
ビルの外に避難しました。
終わって戻る時、ディレクターが、
レディファーストでビルに入るのを先に譲ってくれました。
「ありがとう。」と言ったら、
「チップをくれ。」と冗談。
たまたま、お客さんから貰ったチップが、
パンツの後ろポケットに入っていたので、
私が、その10ドルを「これで足りる?」と見せたら、
ディレクターは、私の手からそれをかすめ取りました。
「だめ!お客さんが私にくれたんだから!」
と私は笑いながら奪い返しました。
「貰ったの?いいねー。」
と、ディレクターは言いました。
「いいねー。」は、日本語で。
夕方、彼がパソコンに向かって仕事をしているのを見ました。
それが最後に。
韓国の支社から異動になって、
1年くらい。
コロナ禍で、人の移動が難しくなって、
アメリカからの応援が途絶えがちになり、
ディレクターは、5つくらいのセクションを受け持っていました。
夜も稼働している課に、
毎晩のように顔を出していたようです。
ワーカホリックぎみ。
仕事をするのがアイデンティティー。
自分にも人にも厳しい人でした。
一番、印象深い出来事は。
私は、始業の40分くらい前に会社に着きます。
その日は、たまたま1時間も前に着いてしまって、
自分のビルから遠く離れた駐車場に車を停めて、
スマホをいじっていました。
7時半くらい。
50メートルくらい先にある、
ビルの前庭をディレクターが歩いていました。
「うわっ。ディレクターだわ。」
私は反射的に、体をシートに深く沈めました。
別に悪いことは何もしていないのですが、
何してるの?とか言われたら面倒くさいな、ってそんな感じです。
ディレクターが立ち去るのを遠目から眺めて待っていました。
元兵隊。
黒人、頭は坊主、背が高く、鍛えた体。
53歳。
退役してかなり経つので、お腹は少し出ています。
長袖の青いワイシャツ。
誰もいない、その芝生の上、
彼はゴミを拾い始めました。
外資系、外周りの掃除は専門のスタッフを雇っています。
アメリカ人は、自分の仕事以外やらない、のが当然。
それでも、彼は、目の前のゴミを見て見ぬフリができなかったのでしょう。
「アメリカ人のディレクターがゴミ拾いか。珍しい光景見たわ。」
私は、そう思いました。
職場に着いて、ユミちゃんに、
「さっきディレクターがゴミ拾ってた。珍しいよね。」
と言いました。
「へー、すごいね。」
「だーれもいなかったからね、アピールじゃないよ。気になると無視できないんだろうね。そういう人だから、部下にも厳しいって感じね。」
1日に何度も私達のビルに来るディレクター。
今日は、一度も現れませんでした。
「本当に死んでしまったんだな。」
そう思いながら退社しました。
モモの病院へ。
今日も点滴を打ってもらいました。
帰って、東側の庭の草刈り。
あまりに伸びてしまって、ガスの検針の人に迷惑がかかりそうなので。
明日は休みです。
ゆっくりします。
(*・ω・)
じゃいさん、まさこさん
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中途覚醒、4回。
昨夜遅くに下痢。
朝ごはんは、茶碗蒸し少し、モンブランのクリーム部分を少し。
晴天の峠越え。
朝のミーティング。
ゲルちゃん。
「ディレクターが死んだ。」
全員、
「ウソ!信じられない!冗談でしょ!なんで!」
「昨夜、友達と一緒に居る時に、心臓発作で死んだ。」
ディレクター、日本で言えば部長という感じの立場です。
毎日、会っていた上司。
昨日、火災報知器の訓練があって、
ビルの外に避難しました。
終わって戻る時、ディレクターが、
レディファーストでビルに入るのを先に譲ってくれました。
「ありがとう。」と言ったら、
「チップをくれ。」と冗談。
たまたま、お客さんから貰ったチップが、
パンツの後ろポケットに入っていたので、
私が、その10ドルを「これで足りる?」と見せたら、
ディレクターは、私の手からそれをかすめ取りました。
「だめ!お客さんが私にくれたんだから!」
と私は笑いながら奪い返しました。
「貰ったの?いいねー。」
と、ディレクターは言いました。
「いいねー。」は、日本語で。
夕方、彼がパソコンに向かって仕事をしているのを見ました。
それが最後に。
韓国の支社から異動になって、
1年くらい。
コロナ禍で、人の移動が難しくなって、
アメリカからの応援が途絶えがちになり、
ディレクターは、5つくらいのセクションを受け持っていました。
夜も稼働している課に、
毎晩のように顔を出していたようです。
ワーカホリックぎみ。
仕事をするのがアイデンティティー。
自分にも人にも厳しい人でした。
一番、印象深い出来事は。
私は、始業の40分くらい前に会社に着きます。
その日は、たまたま1時間も前に着いてしまって、
自分のビルから遠く離れた駐車場に車を停めて、
スマホをいじっていました。
7時半くらい。
50メートルくらい先にある、
ビルの前庭をディレクターが歩いていました。
「うわっ。ディレクターだわ。」
私は反射的に、体をシートに深く沈めました。
別に悪いことは何もしていないのですが、
何してるの?とか言われたら面倒くさいな、ってそんな感じです。
ディレクターが立ち去るのを遠目から眺めて待っていました。
元兵隊。
黒人、頭は坊主、背が高く、鍛えた体。
53歳。
退役してかなり経つので、お腹は少し出ています。
長袖の青いワイシャツ。
誰もいない、その芝生の上、
彼はゴミを拾い始めました。
外資系、外周りの掃除は専門のスタッフを雇っています。
アメリカ人は、自分の仕事以外やらない、のが当然。
それでも、彼は、目の前のゴミを見て見ぬフリができなかったのでしょう。
「アメリカ人のディレクターがゴミ拾いか。珍しい光景見たわ。」
私は、そう思いました。
職場に着いて、ユミちゃんに、
「さっきディレクターがゴミ拾ってた。珍しいよね。」
と言いました。
「へー、すごいね。」
「だーれもいなかったからね、アピールじゃないよ。気になると無視できないんだろうね。そういう人だから、部下にも厳しいって感じね。」
1日に何度も私達のビルに来るディレクター。
今日は、一度も現れませんでした。
「本当に死んでしまったんだな。」
そう思いながら退社しました。
モモの病院へ。
今日も点滴を打ってもらいました。
帰って、東側の庭の草刈り。
あまりに伸びてしまって、ガスの検針の人に迷惑がかかりそうなので。
明日は休みです。
ゆっくりします。
(*・ω・)
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