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救急外来

母が退院してから初の休みです。
病室に行かなくていいだけで体の負担が全然違います。
1日ゆっくり過ごすことができました。

しかし、夕方1階に下りると、「お腹がパンパン。病院に行きたい。」と。
急変したのかと思って、急いで病院に電話。
救急の窓口に来てくれ、と言われて、入院の荷物を持って病院へ行くことに。
でも、、、
明らかに元気なんです。荷物の準備も自分で進んでやるし、スタスタ歩けるし、ビデオの予約までいれてます。
「大丈夫そうよ?」と言っても「もう、本当にお腹が苦しいの。明日まで待てない。」
「夕べ、便は出たんでしょ?」
「出たけど、おかしいの。」
「それ腹水でしょ。それはどうしようもないよ。レスキュー飲んだ?」
「飲んでない。」
「だから、どうして飲まないの?だから苦しいんだよ。」
「とにかく病院に行きたい!」

病院に着いて、問診。受け答えもしっかり。歩みもしっかり。
医師がエコーで腹部を確認。
「特別何もありませんね。月曜日のCTも見ましたが変わりありません。腹水がありますが、まだ抜くほどは溜まっていません。便も昨日も今日も出ているのなら問題ありません。」
「レスキューを飲まないんです。どんなに言ってもロキソニンだけで、レスキューは嫌がるんです。」
「飲んだ方がいいですよ。快適に過ごすために処方しているんですから。」

診察室の外で看護士さんと会話。
「レスキュー飲んだ方がいいですよね?」
「もちろん。ちゃんと飲んで飲んだらどういう風に体が楽になるか、ならないか、自分で観察して量を調整しましょう。」
「飲んだら、状態が悪いって認めるようで嫌なんですよ。分かっています。でももうそんな状況ではないですよね?」
「はい。必要だから処方されているんですから。」

母は黙って聞いていました。
看護士さんが去った後、「分かった?とにかく飲んで。はい、今すぐ。」
素直に飲みました。
「飲まない方が治るならいいけど、飲まなかったら苦しいだけ。これで効かないなら量が増えるだけ。退院する時にも言われたよね?ロキソニンと併用しろって。でも、結局飲んでないよね?今日飲んだ?」
「飲んでない。」
「だから辛いんだよ。もう、麻薬ないと無理なんだよ。腹水の張りは付き合っていくしかないんだよ。」

帰りの車の中で。
「ゴメンね。」
「分かってたよ。これだけ動けて元気で緊急入院なんてないよ。でも私の言うこと聞かないじゃん。結局父さんの時と同じ。言うこと聞かないで好き勝手やって。レスキュー飲まないでやりたいならそれでもいいよ。介護も訪問診療も嫌ならそれでいいよ。動けなくなるまで痛み止め飲まずに我慢して残りは病室で過ごせばいい。自分で好きにして。」

帰って夕飯を支度しようとしたら、私はいらない、と言うのでもう何も言いませんでした。私と食べたくなかったのでしょう。
言うことを聞かずにこんなことになって、病院でも私と同じことを言われてバツが悪かったのだと思います。

子供のようにワガママを言っているのです。
心配してほしい。でも言う通りにするのは嫌。不快な体の不満をぶつけたい。退院したからといって私はまだまだ辛いんだ。もっと優しくしてほしい。

食べたくない、どこにも行きたくない、何もしたくない。そんな母に何ができるでしょう。
隣で見守るくらいのものです。

母が母の人生を生きていて、母が自分の体と人生を見つめて、残りの人生をどのように生きたいか。
その人生を生きるのは母自身です。
手助けはできても、母の代わりに私が母の人生を生きることはできません。

今回、ワガママを言ったことで、レスキューを飲まずに同じことを繰り返すことは母にはできなくなりました。
明日からは飲むはずです。

おやすみなさい

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