ラーメン
- 2015/10/08
- 18:49
いつも夜9時半に電話があります。時差があるので向こうは朝ですが、時間を作ってかけてくれます。昨夜は、姪っ子の夕飯を作らなければならなかったので「22:30以降にして」ってメールしました。23時頃telがあって、「何を作ってあげたの?」と聞かれたので、自信満々に「ラーメン!!」って答えたらすんごい笑われましたwいや、ラーメンはラーメンでも通販で買った北海道の名店のなんですよ!湯を入れるだけではなくて...
死
- 2015/10/07
- 19:22
この前、福山が結婚した時、びっくりはしたけれど、ショックはほぼなかったです。いや、大好きなんで「マジかよ!?チッ」くらいは思いました。母親が「福山結婚したって」「え、誰と?」「フキイシだって」「なるほど」3秒後には日常生活に戻りました。27歳の姪っ子は3日くらいグチグチ言ってましたw「アンタ、ファンじゃなかったよね?」「うん全然。」「じゃーいいじゃん。」「だって、フキイシさんて何か無難っていうか。...
好きなこと
- 2015/10/07
- 00:22
ガンは悪くなり始めると、坂を転がり落ちるように手が付けられません。父の時に思い知りました。後で考えれば、自由に動き回れるのはごく短い期間です。好きなものも、食べられなくなります。ベッドに、「父さんの好物買ってきたよ。」とアツアツのモツ煮込みを持って行ったのに「もう食べられん。お前が食べなさい。」せめて一口でいいから父に食べて欲しかったけれど、それは私のエゴです。食べたくてもどうしても食べられないの...
医療保険
- 2015/10/07
- 00:12
転移が発覚してからも、彼は毎日ハードワークをこなしています。「仕事なんて休んで。」と言ったら「医療保険を払わないといけないから、休めないよ。」と。彼は会社の医療保険に入っているので、治療費の心配はしなくてよいのですが、病気休暇制度がなんだか厳しいみたいで。正直、アメリカの医療制度は私には良く分かりません。こういう時に、文化の違い、国の違いを強く感じます。専門的な話になると私の英語では全く理解できま...
ハリーアップ
- 2015/10/07
- 00:04
「もし、君が僕の子供を産んだとして、その後僕が死んだら君のお母さんは君を助けてくれる?」「うん。母は元気だから、たぶん大丈夫だよ。」「じゃ、僕の子供が君の側にいることができるね。」また、泣いてしまう。彼はこれを明るく言う。もう死ぬことは前提になっていて、私はそれが悲しいのに、「君は僕の子供が欲しくないの?」と言うのです。「たぶん、子供はできないよ。私はもう年だから。」「それでもいいよ。君は子供が欲...
夢
- 2015/10/06
- 23:53
「君のお母さんに会った時に、なんて言えばいいの?」「お母さん、娘さんと結婚させて下さい。」これを何度も彼は練習している。日本語が全く話せないので、発音がめちゃくちゃで、何度練習してもうまく言えない。正直、笑える。「君の笑い声が僕を元気にするよ。」また泣けてくる。きっと、彼が私の母に挨拶にくることはできないでしょう。私は完全に諦めています。治療に専念して欲しい。でも、今の彼の希望は、私の母に挨拶して...
父
- 2015/10/06
- 23:43
私の父は、5年前に末期の肝臓がんで亡くなりました。お酒を浴びるように飲んだ父でしたから仕方ありません。75歳でしたし、余命半年だと告げられても私たち家族は諦めました。「もう手の施しようがありません。あとは本人の望むようにしてあげて下さい。」見せられたレントゲン写真は素人の私が見ても明らかにひどいものでした。医者の言う通り、父は半年で亡くなりました。だんだんと元気がなくなり、食べられなくなり、痛みが...
できない
- 2015/10/06
- 23:30
次の日は元気になっていて、「僕は、まだ日本で君と暮らすことを諦めてないよ。少し遅れるかもしれないけれど。」「気にしないで。体のことだけを考えて。」「僕は君を幸せにしたいんだ。君が幸せなら僕も幸せなんだ。」「私はもう結婚は諦めたから。あなたの体が一番大切だから。」「君が他の誰かを探すのなら僕は止められない。でも、少し悲しい。」涙があふれて何も答えられない。電波が悪いふりをしてごまかした。もし、側にい...
結果
- 2015/10/06
- 23:21
9月下旬。セカンドオピニオンの結果を聞いたであろう日、彼からの連絡はなかった。次の日、やっと来たメールには、「僕の人生は僕の思うようにはいかないみたいだ」何も返信できなかった。仕事がとても忙しくて、でも頭の中は彼のことばかり考えて、涙がどうしても止まらない。仕事を投げ出して帰りたかったけど、そんな勝手なことはできない。夜、電話で話したけれど、彼は検査結果の話を一切しなかった。きっと、私をなぐさめる...
会話
- 2015/10/06
- 23:14
告知を受けてから一週間。ネットでたくさん調べて、心配は募るばかりで。彼に、英語のリンク先を送ったり、励ましたり。頭の中は病気のことで一杯で、会話はメラノーマ一色。彼はそれに嫌気がさして、話題を変える。「どうして話を逸らすの?」と聞いたら、「色々考えても仕方ない。検査結果の詳細がでるまでは、楽しい話だけをしていたい。」「分かった。明日の結果次第で、セカンドオピニオンを検討して。」検査結果はやはり肝臓...